-商品の説明-
蛍光顕微鏡イメージングは,いまや生命科学系の研究者にとって必須の研究ツールとなりつつある.しかし,実際にイメージングを行っている研究者は,その原理や正しい使い方がわからないまま使っていることも多く,十分な成果があげられないばかりか,やり方によっては間違った結論を出す可能性もあり,適切な教育が熱望されている.そのような状況から,大阪大学大学院理学研究科21世紀COE プログラムと北海道大学21世紀COE プログラムは共同して,博士課程の大学院生や若手の研究者を対象に,蛍光顕微鏡の原理や使い方を教える「細胞生物学ワークショップ」を開催してきた. 蛍光イメージングの第一線で活躍する講師陣によるワークショップの講義と実習は,生きた細胞での蛍光イメージングをめざす受講生にとって,研究に必要な実践的な知識と技能を得るのに大きく貢献してきた.本書は,そのワークショップの講師陣を中心に,ワークショップで行った講義と実習の内容をまとめたものである.これから蛍光顕微鏡イメージングを行おうとする者に,基本から応用まで実践的な知識を与えることを目的に書かれている.そのために,顕微鏡装置やイメージング法の基本的知識を記述した講義編に加えて,試料の調製法や解析法について実践的な内容を実習編に記述した.これから蛍光イメージングをやってみようと思っている人,イメージングをやってみたがうまくいかなかった人,データ解析の方法がわからない人に必読の書であると確信している.実習編では,蛍光顕微鏡の講習会に必要な講義内容や試料の準備,実験の手順について再現しているので,これから同様の講習を行おうとする教師にとっても役に立つものになっている.この本が,これから蛍光顕微鏡法を学ぶ,あるいは教える研究者にとってなんらかの「道しるべ」となることを願っている.
